「今を見る」
■表面的なとらえ方
●今のもち札
強み:今あるものに感謝しましょう。
●目標になにが足りないでしょう
弱み:手に入らないものにいらいらしないようにしましょう。
●今をこまかく見ましょう。
■知的なとらえ方
●いろいろな方向の自分を見ましょう
なん年後どうありたいか?
●歴史的、自分史に置いて考えてみましょう
●光のほうへ考えましょう
■COACH TALK
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講座12:今を見る
■今の持ち札をみる
●問題解決手法の「現状」のところです。
『問題解決手法の知識』日経文庫/高橋 誠 (著) とういうのが参考になります。
目標を見ます。次に、現状を見ます。足元を見ます。
目標と現状の差、これを「問題」といいます。経営コンサルタントのいうところの問題解決手法というこれは、「目標」「現状」「差=問題」を見て、問題を解決することになります。
下のほうで、「問題解決手法」を説明します。
「今の持ち札をみる」は、「現状」今を見るということです。
これは、今のだめなところを見るだけでなく、今のいい点、つまり いい持ち札を見ることでもあります。
●目標ばかりを見ていても、ものごとは現実にはなりません。
こんな例があります。
目標の中で、象徴的なものは「夢」というものがあります。
結婚詐欺師やらホストさんのきめわざとして、女性に「夢」を見させるということがあります。
彼らは、手法的に、現実から目をそらさせるために夢を見させます。
たとえば、モデルハウスをデートコースに選んだり、いっしょのパジャマなんて演出をします。
「子ども、どんな名前がいい?」「どんな家に住みたい?」「食器買い揃えようか?」などなど。。。
しかし、その目標は見えているようでいて、一歩も先にすすまない。
なぜか?
なぜだと思われます?
たぶん、
今をきちんと見させないからです。
結果、夢に続く階段も見つけられません。結局、夢が夢で終わるのです。
●ひとという「資源」
資源で有効なのが、「ひと」です。
いちばん手間がかかるひとというのも、いちばんたよりになるひととというのも、不思議と身内にいることもお忘れなく。
■問題解決手法
├●目標→問題点をあげる
まず、「目標」に対してのいろいろな「問題点」があげられます。現状との差の部分です。
├●問題点を絞り込む→テーマ
いろいろあげましたら、それを絞り込みます。どこが重要なのか、緊急なのか、お金のかけぐあいはどんなものなのかによって、解決すべき問題点を絞り込みます。
問題点を絞りこむことで、テーマができます。
├●テーマ立てをする。
実現可能な、妥当性のある目標にまでくだきます。
「 」の「 」を「 」する。というようにテーマを具体的に文章化します。実際に手が打てるところまでかみ砕くので、具体的なテーマ立てが複数の子テーマになることもあります。
├●テーマから数値的プランをつくる→「測れる」
初期の計画・プランニング完成
さらに、テーマから数値的なプランにまでもっていきます。
それには、データを集めなければいけません。
ダメな結果とだめな原因をごっちゃにしないように分けて、前回があるのならどうだったかの反省もし、ダメ具合と達成目標を明確にしていきます。
さっきのテーマがより数値化されます。そのことによって、経過中も「測れる」ようになります。
├●テーマに期限をつけます
なにをいつまでにどのくらいになるまでやるのかが設定します。
マニュフェストができあがります。
これが初期の計画・プランニングです。
├●座礁しないために。
誰が誰に、なぜ、何を、どのように、どこで、いつまでにやるのか決めておかないと、座礁しやすいものです。
これをこまかくマトリックスにしていろんな「誰が誰に、。。。」を並べて、目標まで近づくようにしていくだけで 計画書ができます。
上記の作業をコーチはクライアントの会話を通じてつめていきます。クライアントが単独でつくってもいいです。この計画書をPDCAでまわしていくのです。
├●C(チェック)のための分析手法
ところが、問題点の絞り込みのときや、実際に計画からPDCAでまわすときのCでは分析手法が必要になります。
目標が「やせる」くらいですと、感覚で決めてもおおかたはずれはありませんが、分析手法の4天王、グラフ、パレート図、レーダーチャート、層別グラフを使ったほうがビジネス系であるほど効果があります。
また、ダメ具合を明確にするには、問題点の明確化の4天王、マトリックス図法、特性要因図、散布図、多変量解析(回帰分析など)が使えます。
また計画にも ガントチャートなどが便利です。
●コーチとクライアントのレベル差の問題
コーチはいろんな手段でクライアント自身に答えを見つけさせます。
コーチはクライアントに答えを提示はしません。
ですが、コーチは、上記のような分析手法を見つけてくるのはクライアントにまかせます。
つまり、クライアントが回帰分析とかをわからないなら、多少の説明でついてこられるならば説明するときはありますが、
あまりにもクライアントのレベルが遠い場合はわからないまま、その手は使いません。
コーチングはコーチとクライアントの足し算なのですが、クライアントとの関係次第では、クライアントのレベル以上の結果は出せないということもあるのです。
また、あんまりコーチがしゃしゃりでると、コーチのレベル以上にあるクライアントの場合、
クライアントの芽をつむことにもなりかねません。
クライアントが有能ならば、ピーターセラーズの映画『チャンス』のように、
庭師チャンスの庭の話しを意味深長な経済哲学と誤解してとった経済界の大物のように、
グレードはクライアントの高さになります。
クライアントがコーチよりも高度な分析をすると、けっこうコーチのほうで勉強が大変なこともあります。
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